フリーアナウンサーの有働由美子が、鹿児島読売テレビの開局25周年特番『有働由美子 故郷 鹿児島の今 過去から未来~大切なこと~』(15日19:00~19:56 ※鹿児島ローカル)で、民放ローカル番組初出演を果たす。

  • 有働由美子=鹿児島読売テレビ提供

この番組は、鹿児島で生まれ、幼少期を過ごした有働が、幼い頃の記憶しかない故郷を旅するもの。ナビゲートするのは、有働と『あさイチ』(NHK)で7年間共演し、息もぴったりの薩摩隼人・宮下純一だ。

2人はまず、生まれ故郷の日置市伊集院町へ。父は伊集院中学校の教師で、有働はこの地で生まれた。生家はなくなっていたが、遊んでいた神社は残っていた。

父の教え子だった久保健一郎さんは、当時から有働家と親交が深く、有働のおむつを替えていたという。幼少期の有働はやんちゃだったそうだ。

久保さんによると、有働の母は気が利き、人のために尽くす大変すばらしい女性だったそう。酒好きな父にアワビを食べさせるため自分の着物を売ったというエピソードも。一方で父は、飲み代を久保さんの親から借りるほどの“破天荒”な人物だったという。

続いては3人で、有働の思い出の魚屋「はしぐち鮮魚店」へ。現在は寿司屋「寿司のはしぐち」に変わっており、82歳になる2代目の橋口泰隆さんがあとを継いでいる。

橋口さんによると、亡くなった母は有働をベビーカーに乗せ、毎日のように買い物に訪れていて、とてもいい奥さんだったという。鹿児島のきびなごやカツオの腹皮、酒盗に目がないという有働。自身も知らない若かりし頃の両親の話が聞けて、焼酎も進む。

ほかにも、289年の歴史を持つ焼酎蔵元で、手仕事の焼酎作りを体験。“和牛日本一”に輝いた黒毛和牛の未来を担う男と出会い、桜島の噴火予測の最先端現場にも踏み込む。

ロケを終えた有働は「初めて鹿児島を発見した気がします。小さい頃だけだったし、遊びに来ても親戚の家に行くぐらいで、ちゃんと鹿児島を見つめたことはなかったので。鹿児島を初めて発見したという気持ちと、今年ちょうど50歳になったんですが、自分のルーツってそんなに振り返らないし、自分の都合の良いところとかを覚えてるだけなので、ここで生まれて育っていろんな人に見守ってもらっていたと知って、鹿児島も自分も愛おしくなりました。会った方々が優しくて、鹿児島を大好きでいらっしゃったので、久しぶりに鹿児島の人は温かかったと感じて、心がほっこりし、癒やされました。本当に」と感想をコメント。

そして、「鹿児島にお住いの方ももしかしたら知らない鹿児島の姿も見ていただけますし、普段見せていない有働由美子の素顔が出てしまいました。そこを楽しんだりツッコんだりしていただけたらと思います(笑)」と見どころを語った。

鹿児島読売テレビの國生朋彦プロデューサーは「自分が生まれた土地のこと、鹿児島のルーツ『焼酎』『鹿児島黒牛』など目を輝かせて見聞きしていました。熱心さゆえにちょっと面白いことを聞いてしまう場面も。しかし、火山防災に力を入れる桜島では、ニュースキャスターの有働さんに。不測の事態が起きた際、視聴者に何を伝えるべきか真剣に考えてくださいました。有働ワールドぜひ、ご覧ください」と話している。